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<知財コラム>
【第10回】ロゴマークの重要性(CROCS社サンダル)
2008年夏。昨年あたりからカラフルなサンダルを履いている人が目立つようになりました。子ども用に購入するために靴屋さんに出かけたところ、置いてあったのは値段がどれも1000円前後のものです。これでいいのかと子どもに尋ねると、「それじゃなくて本物がいい」(CROCS社製を指すようです)。
店員さんに教えてもらったアミュプラザにいくと店頭販売の形でさまざまな色のサンダルが置いてありました。値段は3990円(2008年当時)。最初に見た他社製とは約4倍の値段の差です。
この値段の差(高く設定できる理由)はどこにあるのでしょうか。
この手のサンダルのブームに火を付けたのがCROCS社であることがまず大きいと思います(知名度が大きい)。次にCROCS社の製品であることが一目で分かるようにロゴデザインされている点も大きいと思います(ストラップのワニのロゴマークが有名なCROCS社のサンダルを履いているという満足感を満たしてくれる)。さらに挙げるとすれば健康と機能性を訴求する広告が購入希望者の背中を押してくれるところもありそうです。
購入者に買ってよかったと思わせる満足感を与える仕掛けをし、他社品との差別化を図る。値段を高めに設定することも差別化の一つと言えましょう。考えてみればこれらの方法は商品差別化手段として従来から行われているものです。
御社の商品やサービスはどのような差別化を講じているでしょうか。
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